2018年6月2日土曜日

建物保存の問題・浮田山荘


画家、浮田克躬が軽井沢の夏を過ごすため買った建物はヴォーリズが住んだ建物で、昔、近江園と呼ばれ、ヴォーリズが設計した建物が散在していたところである。現在、残っているのは、この浮田山荘と富山の青葉幼稚園の創設者だったアームストロング女史が残した亜武巣山荘しかない。
5月24日に「ヨコハマ洋館探偵団」の見学会があったので、久しぶりに中に入ってみて、主のいない荒れ果てた住まいを見ることになった。前回、いつだったか訪問したときは浮田克躬の娘さんが夏を過ごしていて、もちろんきれいになっていたので、気持ちよく中を案内して貰った。しかし、その娘さんも高齢になり、軽井沢に来られないという。弟の息子さんが鍵を貸してくれて中に入れることになったのだが、この有様。
さて、この建物をどう考えるか、所有者である、姉弟がどう考えるか、どうしても残したいものには違いないが、考えるだけでも気が重くなる。

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