2008年2月3日日曜日

大阪の地盤沈下


商都大阪であった頃を懐かしく思う人が多いと思います。ここ大阪証券取引所の隣のビルで証券業のIT化などを仕事にしている友達が新聞の株式欄を広げて、ここに出ている会社の株には「気配」しかついていない、実物取引はこんなに少ないのです、と淋しそうに言いました。大阪を出て海外で活躍している人達が大阪には帰ってこない、東京に行ってしまいます。大阪には仕事がないせいでしょう。大阪市の幹部をしている別の友達がこれはくやしそうに言います。東京以外の地方は総て同じ現象に悩まされています。これまで、政治家、官僚、学者すべての人達がこの東京一極集中現象に歯止めをかけようと努力してきたのですが、だれも成功していません。私も毎日考えていますが、おそらく、心理的なものでしょう。何か理由がはっきりしないが、東京に引きつけるものを感じる、地方にいると取り残されるような不安がある、東京は面白そうだ、自分の地方より可能性があるのではないかと思う、もちろん、大阪生まれの人は大阪にいれば生活はし易い、むしろ東京より豊に暮らせる、それでも東京に行きたくなるのです。そして、次第、次第に地盤沈下していくのです。ある先端になるものがあればいいのでしょうか。

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