2019年3月4日月曜日
日・仏知識人同士の結婚の所産は?
何年か前の夏の終わり、しなの鉄道の中軽井沢の駅の待合室でなだ。いなだ、娘とおぼしき女性と前にこしかけていた。そらから亡くなったのは2,3年たっていただろうか。彼は2013年まで生きたのだから、5年前の話になる。その後、軽井沢高原文庫で彼の記念展示が行われたことは記憶にある。軽井沢のフランス語世界との関連はそれなりにあった。
彼と娘達の成長の記録はおりおり本が出版されていた。また、精神科医としての話もあり、更に思想的なものもあった。しかし、彼とフランス人の夫人との知的な世界がどうだったのかと今更ながら興味をもったのは、今読んでいる、フランス・ドルヌと小林康夫の「日本語の森を歩いて」のせいだ。日本人とフランス人の知的な組み合わせによって
何が生まれるか、これを研究したものがあるだろうか。
われわれ日本人同士で結婚した者には想像もつかない世界が広がっていくだろう。知識人同士が日本とフランスという違った土壌で育って、その知的な麺で寄り添い、又ぶつかり合うことの面白さは尋常なものではないはずだ。
多くは一時資料は少ないだろうから、著作の中からさぐるしかなく、しかもどちらの言語を使って書かれるとすれば、われわれは日本語の文献を深読みするしかないだろう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿