2012年7月31日火曜日

牧神の午後




「私は女優だから音楽がバックで朗読するのは好かないの」「でも、ドビュシーの牧神は使ったわ」北杜夫の「幽霊」という小説からの朗読会を彼女と3人の俳優で行った。ぼくは同じ下宿に住んでいる医学生がかけているレコードの曲をたずねるとその学生がドビュシーの牧神の午後と答える、という設定です。

女優の頭にはこの朗読劇が未だ余韻を持って駆け回っているようです。9月に東京で公演するというので準備に奔走している最中、これから軽井沢駅発のバスに乗って東京に帰るというので、時間つぶしにお昼を一緒に食べようということになりました。

この朗読劇の舞台となったのは写真の「睡鳩荘」といって、元作家でサルトル、ヴォーボワールの友達でもあった朝吹登水子が所有していた山荘の広間です。サスペンダーで吊ったベージュのズボンと長袖のシャツが如何にもこの山荘に似合うのです。舞台変わって東京公演はどのような振り付けになるでしょう。

2012年7月30日月曜日

おおらかな時代への復帰


なだいなだ(先生)が「おおらかな時代」という事を言ったので、これは大切な事を話してくれたと、それから思いついて、ギアチェンジをすることにしましたが、はたしてうまくいくでしょうか。なかでも特に注意することは、彼も言っていた「寛容」ということです。

今一番難しいのはこれでしょう。テレビを見て野田総理に向かって「何をバカなことを言っているんだ」と怒る友達を知っていますが、国会討論など見ていれば数分おきに怒らなければなりません。テレビを見ないという友達もいますが、これも一つの方法です。

しかし、野田総理がどんなバカのことを言っても、これが現在日本の総理大臣の水準で怒っても仕方が無いというのは
「寛容」というより「諦観」ですね。

友達が酔っ払って植え込みに突っ込んだというのを笑ってやるというのはどうでしょう。これは友達が誰かによりますね。日頃からおっちょこちょいの友達なら「諦観」、普段、慎重で格好良くしている友達なら「寛容」になるでしょう。

この写真は「寛容」な気分を養うための軽井沢タリアセン、塩沢湖の風景です。

2012年7月28日土曜日

熱帯夜のお供


寝苦しい夜が続きます。そんな時にこの「花爽快」をちょっと寝間着の襟につけるとさわやかなミント系の香りがただよって寝付くことができます。かなりの時間この香りがもつので、途中で目が覚めてもまたすぐ寝付けるという優れものです。

これは、こういう健康小道具に特別の嗅覚がある友達がくれたものなのですが、さて、この1本が無くなると後の補給が出来ません。製造元とか販売元を特定してメール発注が出来るでしょうか。

前回ヴォーリズ研究会があった北海道の北見で「ハッカ油」というのを買ってきたので、これを使ってみましたが、これは長持ちがしません。

2012年7月25日水曜日

スタジオ・ムーンバイ

東京にしばらくいますが、東京というところは恐ろしいところで、今日、お昼を友達と食べることにして京橋のレストランに行ったところ行列が店の前からワンブロック取り巻いていて、開店30分も前だというのにもう売り切れ、仕方なく、日本橋のレストランにいってみると、ここでは店をぐるっと回って、別の道にまた列が出来ていて、今日中に食べられるかどうかわかりません。

そんなわけで、予定は大幅に長引いて、友達が連れて行ってくれた乃木坂のTOTOの展示場についたのは15時近くなっていました。京橋にはINAXギャラリーがあるのですが、こちらは負けずにTOTOです。友達はこちらが本拠にようですが、私はINAXです。どちらもわれわれ建築に係わる者にはなかなかの施設です。どちらも入るとほっとします。

さて、インドのアトリエ建築事務所といいましょうか、「スタジオ・ムーンバイ」の展示は面白いものでした。なにしろ、空間感覚が全く違う場所での仕事です。これは、前回の吉武ゼミで発表された立原道造の設計の自然と建物の関係がもろに出ています。設計事務所と工務店が一緒になっているようなもので、その生活と設計の一体感も面白いところです。

2012年7月17日火曜日

詩画展終わる

5月26日に始まった詩画展も東京、葉山、軽井沢と巡回しようやく昨日終わりました。
幸い最後の日も、最後の最後で助っ人が現れ、なんとか無事に片付けることが出来ました。
軽井沢会場はなにせ信濃追分という交通不便なところであり、シーズン以外は辺鄙といってもよいところなのでお客さんが来てくれるかどうか心配でしたが、250人近くの方が見にに来てくれたので成功したと考えて良いでしょう。しかも、多くの人達が作家と直接ゆっくり話が出来たこともよかったと思います。
 原画も全部売れたので、興行的にもうまくいきました。

しかし、疲れましたね。毎日、電車やバスを使いかなりの時間歩いてギャラリーに到着、会場ではほぼ終日立っていて説明をするという状態 、そして、夕方、徒歩→電車→タクシーで戻るという日々でした。

2012年7月13日金曜日

ある晴れた日に





浅間を望む信濃追分駅を降りると目の前を杖をついたおばあさんが歩いてきました。耕耘機に近づくとやおら杖を荷台に放り投げて、運転台に乗り込んで、私の前で2度ギアシフトして、スピードを上げて走り去ってしまいました。たいしたもんです。

瞬間的に動画にすることが出来ませんでした。あれよあれよという間の素早い動きでした。

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2012年7月5日木曜日

助っ人来る

寺澤・水野詩画展、信濃追分の油屋ギャラリーで明日からスタートで今日、4日はセッテイングです。救いの神とはこのことで、東京の仕事の事務局長が急遽駆けつけてくれてなんとか夕方5時過ぎに終わりました。手伝う手伝うといってくれる人はいるのですが、現実には葉山会場もこちらの会場も建築家の夫婦だけしかセッティングする時に来てくれるひとはいませんでした。今回もわれわれ夫婦だけが手伝うということで、事務局長が来てくれなければ今日中にセットするのは無理だったでしょう。彼は自ら写真展などの会場で経験をつんでいるので実に手際よく手伝ってくれました。

 最終ラウンドは5日から16日までの長丁場です。われわれは受付で一日も休むことができません。車があれば15分で着くところですが、車が無いので朝9時にいえの近くからバスに乗り、信濃鉄道の中軽井沢駅に着き、そこから一駅電車に乗って信濃追分駅です。
そこからタクシーに乗って会場の油屋ギャラリーに着くと10時半過ぎになります。まあ帰りはタクシーにしましょうか。2,500円ほどになります。

なにしろ、コンビニも銀行も郵便局も歩いては行かれないという超田舎です。軽井沢にはなっていますが、昔の町村合併のおかげで、本当は軽井沢でもなんでもなく、ここは静かなひなびた旧中山道の宿場だった信濃追分なのです。

2012年7月2日月曜日

音楽のある部屋

昨日、軽井沢の大賀ホールでイギリスの若手指揮者で親日フィルではお馴染みのダニエル・ハーディングの音楽監督就任記念演奏会でした。彼が宝石箱のようだという会場で、新日フィルがフルに近いオケが乗って、素人には大音響が圧倒的に聞こえて感動ものでした。外は雨が激しく降って、中にいるのが嬉しくなります。

今日は天気は良くなって、あちこち片付けたり夏に備えてのややゆっくりした一日でした。近くの江戸原ペンションでコーヒーをご馳走になりながら、少しペースを避暑地の昔のように落としていきたいものだと話し合いました。