2012年7月31日火曜日
牧神の午後
「私は女優だから音楽がバックで朗読するのは好かないの」「でも、ドビュシーの牧神は使ったわ」北杜夫の「幽霊」という小説からの朗読会を彼女と3人の俳優で行った。ぼくは同じ下宿に住んでいる医学生がかけているレコードの曲をたずねるとその学生がドビュシーの牧神の午後と答える、という設定です。
女優の頭にはこの朗読劇が未だ余韻を持って駆け回っているようです。9月に東京で公演するというので準備に奔走している最中、これから軽井沢駅発のバスに乗って東京に帰るというので、時間つぶしにお昼を一緒に食べようということになりました。
この朗読劇の舞台となったのは写真の「睡鳩荘」といって、元作家でサルトル、ヴォーボワールの友達でもあった朝吹登水子が所有していた山荘の広間です。サスペンダーで吊ったベージュのズボンと長袖のシャツが如何にもこの山荘に似合うのです。舞台変わって東京公演はどのような振り付けになるでしょう。
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