2010年10月4日月曜日
パブリック・フット・パス
軽井沢でパブリック・フット・パスを作ろうという試みが筑波大の先生のイニシアチブで行われ、その調査のために半日、歩きました。
イギリスでは人の通行に便利なために私道などを公共で使えるようにしていて、法的にも整備されているのですが、日本では何もありません。林の中の道を徒歩で通行するためにルートを確保するという考えですが、なかなか簡単ではありません。
とにかく、日本では「パブリック」という概念が明治に国家や行政のものとして「公」にされてしまい、そのため戦後、反動で逆に「私」の権利確保が行き過ぎパブリックを作りにくい状況になっています。パブリック・フット・パスはその意味で日本社会に一石を投じる者だと思います。むしろ、江戸時代の入会権のようなもののほうがパブリックの概念に近いと思いますので、その辺も研究課題です。
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