隣の先生の所に来ている東大の大学院生をうちに呼んでコーヒーを飲みながら3時間ほど話した。20代だが、すでに本も2冊出している気鋭の政治学者である。彼が出した本(2011年)のテーマが60年代という。つまり60年代安保から話は始まっている。
われわれ社会学のクラスで毎年出しているクラス雑誌の9号と10号(2004年、5年)で60年安保についてクラスメイトのアンケートをとったので、それを引っ張り出して彼に見せた。あのアンケートをやってからもう8年経っている。
彼がデモの後、脱げた靴が山となっていたというのは本当ですか、その状況が飲み込めないらしく聞いてきたが、その
話もアンケートに出てくる。今は故郷の札幌に帰っている男だが「樺さんの時だったと思う。国会前で隊列の後方に居たら確か前のほうで女の子が死んだ、と聞いたように思うから、道に靴なんか散乱していて夜中まで騒いだ。電車もなくなった」と書いている。
この8年前にやった「60年安保アンケート」はもう立派な歴史資料になって、少壮の政治学者の資料になるということだ。なにかAgoraを出していて良かったという気持ちがしてきた。
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