2019年1月13日日曜日

「つながり」


これはなんでしょう。10センチほどのマジックテープで作られたような棒で、すぐにくっつくようになっていて、誰でもこの上からぶら下がっているオブジェに加えることができます。「子どものための建築と空間」展で、最後の出口のところに写真撮影可という,最近の美術展の手口で、本体は撮影禁止、しかし宣伝はしたいので、スマホで拡散させるための手段として使われた「子供の遊具」を意識した安易なディスプレイです。

今、何でも「つながる」と「つなげる」という世界が日本には広がっているようですが、これが反作用としての「仲間」以外は排斥する、あるいは民族主義的な方向に行かなければいいのです。

われわれが最もうまく使えないのは「時間」です。「つながり」も一時的には盛り上がって親しい感情が芽生えますが、何時間、何日、何年の単位で考えると、たいていは
その「つながり」が切れてしまいます。日本人或いは東洋の考え方には「一期一会」があり、深い関係ではなく淡い関係が好まれるような気がします。

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